大腰筋刺
深鍼の極意を伝授
鍼灸実技講座
鍼灸実技講座
こんなテクニックが習得できます
講座詳細
講座の流れ
春期講座:4月 / 秋期講座:10月
【前半】座学:二天堂式鍼灸総論(二天堂式鍼灸の理論、深針のテクニックについての講義。)
【後半】実技披露 見学&体験(施術見本。2~3名モデルをお願いします。)
春期講座:4月 / 秋期講座:10月
【前半】触診(筋の立体的把握の仕方。体表指標のチェック。)
【後半】:①大腰筋刺針&殿筋処理(L5S,L4L5,L3L4の3箇所に3寸針を用い、大腰筋刺針を練習。本講座では、筋・神経の解剖学もしっかり学習し、深部筋(インナーマッスル)に対し、自由自在に刺針できるテクニックを修得していただきます。)
春期講座:5月 / 秋期講座:11月
【復習】①大腰筋刺針&殿筋処理
【追加】②後頭下筋刺針&側頚部処理(風池、完骨に2寸針を用い、後頭下筋の刺針を練習。)
春期講座:5月 / 秋期講座:11月
【復習】①大腰筋刺針&殿筋処理 ②後頭下筋刺針&側頚部処理
【追加】③腕神経叢刺針(C5~T1)&肩処理(伏臥位でのC5~T1レベルへの深刺。この刺法は、もっとも危険です。誤った刺針をすると気胸を起こします。安全に刺針する方法を伝授。)肩処理は、肩井(僧帽筋、つまみ押し手)、秉風(棘上筋、骨刺)、天宗(棘下筋、骨刺)の刺針練習。
春期講座:6月 / 秋期講座:12月
【復習】①大腰筋刺針&殿筋処理 ②後頭下筋刺針&側頚部処理 ③腕神経叢刺針&肩処理
【追加】④固有背筋処理(侠脊穴の深刺。背腰部の脊柱起立筋の交叉刺。侠脊刺針は、肩甲間部の愁訴、肋間神経痛、椎間関節性腰痛等、適応範囲の広い刺法です。)
春期講座:6月 / 秋期講座:12月
【前半】座学:鍼灸治療における自律神経の調整(鍼灸治療は、自律神経の調整に優れた効果を発揮します。この講座では、運動器疾患の治療にとどまらず、鍼の全身調整作用についてもご説明いたします。)
【後半】伏臥位施術の基本パターンの復習①②③④(①~④は、二天堂の臨床においての基本パターンです。これらを適宜加減すれば、いろいろな疾患に対応できます。)
春期講座:7月 / 秋期講座:1月
【前半】伏臥位基本パターンの復習(②③④)
【後半】坐骨神経痛の治療(大腰筋増強法、梨状筋刺針、坐骨神経パルスの方法。筋パルスと神経パルスの違い。)
春期講座:7月 / 秋期講座:1月
【前半】肩関節治療(側臥位)
【後半】肩関節の運動療法(刺針後の処置) ● 腕神経叢(C5~T1)増強法、斜角筋刺針、五十肩(回旋腱板筋~棘上筋の透刺)、三角筋の処理。 ● 五十肩の治療では、抜針後に適宜、後揉法と運動療法を加えることで治療の完成度が高まります。臨床で即使える簡単なテクニックを紹介します。
春期講座:8月 / 秋期講座:2月
【前半】肩関節治療(側臥位)の復習
【後半】肩関節治療(肩甲下筋刺針) ● 3寸針を用いた肩甲下筋の刺針。
春期講座:8月 / 秋期講座:2月
【前半】膝関節治療(仰向け)
【後半】:膝関節治療(うつ伏せ) ● 大腿四頭筋の刺針、鵞足、膝眼の刺針、ハムストリング、下腿三等筋の処置、膝窩筋など
春期講座:9月 / 秋期講座:3月
【復習】膝関節治療
春期講座:9月 / 秋期講座:3月
【前半】座学 勉強会の総まとめ
【後半】頭部・顔面部の刺鍼、仰臥位の全身調整穴 ● 三神(神庭、本神)、頭鍼は臨床での必須アイテム ● 顎関節症、鼻愁訴(アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎)の治療
講師の紹介
メッセージ
鍼はちゃんと打てば、ちゃんと効く
実は私もそうでした。私も北京堂鍼灸と出会うまで、一人の患者を診て、治療して、次回その患者が来院して、「いかがですか?」とたずねるまで自分の施した治療が、果してどれだけ効くものか想像もできないという有様でした。だからまず「鍼はちゃんと打てば、ちゃんと効く」ということを実感してもらいたいのです。そこがスタートです。その前に脈診ありき、弁証論治ありきではないと思います。多少乱暴な言い方をすると、そんなものは必要ありません。でも否定するわけではないのです。ちゃんと脈も舌も診れたほうがいいし、弁証もできた方がいい。それはそれで、臨床の幅も広がり、治療の精度も増します。ただ、最初から取り組む課題ではないと思います。むしろ、弁証や脈診は、臨床を通して、逆説的に検証をおこなっていく方が分かりやすいし、納得しやすいと思います
まずは鍼灸師なのだから、効く鍼を打てることが大前提です。そこからはじめなくて、頭でっかち、机上の空論をやっていても鍼は到底実感できないし、上達しません。効く鍼をたくさん打って、たくさんの患者を診ること、それにつきます。そして学びたい人は、その上で、脈や弁証を結びつけて勉強していけばいいのです。
まずはパターンの修得を
そんな漠然とした思いに駆られたことはありませんか?そんな時は、どんな小さな背中でも、やたらと広く見えてしまうものです。
治療には道しるべが必要です。道しるべになるのは、先達の治療パターンです。人は私の治療を見てワンパターンと言うかもしれません。あの先生の治療を見てワンパターンと言うかもしれません。でもそれは、日々の臨床を通過し、検証し、できあがった黄金のパターンです。私もいつかは診療台の患者を前に、すべてのパターンから解放され、自由自在、融通無碍に鍼を打ってみたいものです。でも、それは何万回ものパターンの繰り返しの先にあるものです。だから、最初はパターンの踏襲から始めてください。そしてそれを消化し、進化させ、さらに深化させ、あなた自身のものにしてください。
誰が打っても効く、それが二天堂式鍼灸
入門後、治療法をマスターするにしたがい、臨床では確かな手ごたえを感じるでしょう。しかし、治療法は単純といえ、手技は決して簡単ではありません。ただし、妙技を誇ったり、特別なセンスを要したりということは一切ないので安心してください。学習していただいた鍼をものにするには、反復練習あるのみです。その努力さえ怠らなければ、だれでもできる鍼です。
深鍼を身につけるには、最初は解剖書と首っぴきで冷や汗をかきながらの刺針になります。ですから、少なくとも解剖の本は、数冊購入し、手の届く範囲に常に置いておかなければなりません。おすすめする解剖書の何冊かは購入してください。1冊ではだめです。いろいろな解剖書に目を通すのは、いろいろな人体を見ることと一緒です。そうして、自分の中で3次元のイメージを描いて、自由自在に鍼が打てるようになるまでには、たくさんの患者に鍼を打ち続けることが何よりも重要です。
だから勉強会に参加する先生は、日々鍼灸臨床のできる環境の方がいいでしょう。こちらでせっかく実技を学んでいただいても実践の場がなければ、なかなか上達が難しいと思います。