こんにちは二天堂鍼灸院の中野です。今回は鍼灸院に行きたくても、そもそもどんなとこ?どんな時に行ったらいいの?良い鍼灸院をどうチョイスすればいいの?そんなクエスチョンに本音でお答えしました。
さて日本では鍼灸と言えば肩こりや腰痛、膝の痛みや神経痛などの運動器疾患や痛みに対する治療として認識されています。しかし、実際はさまざまな身体の不調、不具合にも対応できる非常に適応範囲のひろい治療法なんです。
鍼灸院ってどんなとこ?
あなたのお困りの症状はなんですか?
肩こり、腰痛、それとも神経痛。五十肩、腱鞘炎、テニス肘。
耳鳴り、難聴、胃腸障害、自律神経失調症、あなたのお困りの症状はなんでしょうか?
鍼灸院(しんきゅういん)とは、鍼(はり)と灸(きゅう)をつかって施術をおこなう治療院です。「鍼」は「針」の旧字体です。日本では旧字体の「鍼」を用いますが、中国では漢字の簡略化がすすんでいるので「針灸」と書くのが一般的です。
鍼灸治療の起源は中国です。日本には奈良時代に仏教と一緒に伝わりました。それ以来、盛衰はありましたが連綿と続いている医療です。現在は、国家資格となり、専門の養成機関での就学を経て資格試験に合格しなければ鍼灸師になれません。興味のある方は「鍼灸師を人に勧めるか?」を参照ください。
鍼灸に用いる針は大変細いものから太いものまであります。また長さもいろいろあって治療する部位や症状に合わせてそれぞれを選択します。注射針を連想するかもしれませんが、鍼灸の針は、注射針のように管状ではないので、刺し痛みはほとんどありません。感覚としては、鈍い、重い、ジワーとか、ズーンという感じです。これは筋中の深部感覚とよばれるものです。
現在日本では、鍼灸治療は、腰痛や肩こりなどの運動器疾患によく効くという認識です。事実、受診の7〜8割が運動器疾患で占められています。しかし、実際は運動器疾患を問わず、汎用性の高い治療法なのです。
いったいぜんたい鍼灸ってなんに効くのかしら?
基本、鍼灸院はなんでも屋さんです。悩んでいること、気にかかることがあれば、とりあえずはなんでも相談してみてください。もし、あなたが肩こりや腰痛で鍼灸院に行くとしたら、辛いことはそれだけですか、その他にも困っていることがあるんじゃないですか?冷え性で困っています。実は頭痛持ちで。月経痛がきついんです。便秘症です。疲れ目が酷くて。ほら出てきた出てきた。そんなものはまとめて相談しましょう。鍼灸院は病院みたいに内科、整形外科、眼科、耳鼻科〜◯◯科って無いんです。なんでも科なんです。だから大概のことは対処できます。他にも、花粉症、こんなのアレルギーだし無理でしょ?顎関節症は?実は陰部が痛いんです?いいですよ〜その調子、困っていることはなんでも言っちゃえ!言っちゃえ!
どうして?そんなになんでもできるの?
結局、鍼灸治療は患者さんの治る力を引き出す治療だからです。鍼灸刺激による生体反応で、体の生理機能を賦活してあげるんです。そのとき何が体の中で起こっているかというと、血流が増したり、ホルモン分泌が盛んになったり、脳波に変化が出たり、副交感神経(リラックス担当)のはたらきが亢進したり、そうすると、あとは勝手に患者さんの身体が治っていきます。だから実は病気は診てないんです。どんな病気が来ても、(厳密にはいろいろ違うんですが) 基本やることは一緒だったりします。
また、施術者としては、主訴以外にもいろいろな情報を伝えてもらった方が、患者の体質や体調、病態を診ていく上で参考になります。
どうやって鍼灸院を探せばいいの?
一番いいのは地域での評判、知り合いからの紹介、信頼できる人の口コミなどです。それに勝る情報はありません。とは言え、
☆その人は良かったけどじゃあ私にも効くのかしら?
☆治療院にも得意、不得意があるのでは?
「◯◯を治療して欲しいのですが実績はありますが?」と尋ねてください。
☆治療法や先生との相性は?
しかし、あんまり考え過ぎもよくありません。結局は自分で一度治療を受けてみるしかないのであまり先入観を持たずに受診しましょう。
そうした情報筋がない場合はどうすればいいのですか?
とりあえずはホームページで検索ですね
地域名とお困りの症状「神戸市 腰痛 鍼灸院」どうですか?たくさん出てくるでしょ。
いまは開業されている鍼灸院のほとんどがホームページを出しています。そこで所在地、診療費、診療時間などの基本情報は手に入ります。でもそれだけではお粗末です。それに情熱が感じられません。どれくらいそのホームページから一所懸命さが伝わってくるか。どれくらい自分の言葉で語っているか。そこを見てください。
かといって過度な宣伝もどうかと思います。よくあるのが「全国から来る」とか「年間何万人」とか「患者さんのコメント」と一緒に写ったニコニコ写真をずら~っとかです。あんまり意味ないですね。そこはネット社会に生きる皆さんの方が、情報を見抜く力、選択眼が備わっていると思います。
あとは設立年を確認するといいですよ。やはり長年実績を積まれているところの方が信頼性が高いと言えるでしょう。
ちょっと視点を変えてみましょう
治療院の広告媒体で一番何が優れていると思いますか?これはもうホームページ以外にありません。タウンページ(電話帳)いまごろ誰が見ます?新聞の折込チラシ、これも時代遅れです。新聞は発行部数が減り続けています。1万枚まいたところで10人バックがあればいい方です。ポスティングもしかりです。しかも、ホームページ以外は効果が悪い上に結構コストもかかるんです。費用対効果が悪いんです。ホームページはやりようによっては、ほとんどコストがかかりません。しかも集客力のもっと高い、優れたメディアです。
つまり、今の時代、自院の経営をしっかり考えている治療院では、ホームページを運営していないということはまずあり得ません。経営面では、それだけ意識が高い人間が運営しているという証拠です。そして、そこで意識の高い人間は、自院の治療やサービスにも向上心のある先生が多いのも事実です。中には宣伝ばっかりで内容が伴わないなんてところもありますが、そのあたりは上述した通り、ホームページの内容をしっかりみていただければ大体わかります。
しかし、本当に一流の先生はホームページなんか出しません。そんなもの必要ないからです。私もそこまでなってみたいものですが、まだまだなんで、頑張ってホームページ作っていますよ。
やめといた方がいいよそんな鍼灸院
次に治療費の高すぎるところはあまりおすすめしません。大体ビジネスライクな治療院です。値段が高いほうがよく効くのではないかな?と思うかもしれませんが、全く腕前とは関係ありません。地域によって多少の差はあると思います。概ね田舎より都会の方が高いですが、相場は4000円〜6000円です。大体そんな高いお金をとって患者さんが治療の継続できるのかな?
もしかすると「私は腕前がいいからすぐ治せる」という先生がいるかもしれません。でもそれと高いお金を取るのとなんの関係があるのでしょう?もちろん大家の先生や名人ならそれもありでしょうが・・・
適正価格の鍼灸院で受領することをおすすめします。